「勉強する事には変わりないのだから、別に何でも良いのでは?」と思われるかもしれません。しかし、小・中・高と買い与えられたテキストを勉強している時、やる気が出たでしょうか?
ちなみに管理人は全くやる気がしませんでした(笑)。見づらい、字が小さい、妙に古臭いなど文句はたくさんありましたし、見たくもありませんでした。歴史上の偉人の写真を如何にして面白おかしく加工するかだけに青春を捧げていました。
これは、自分に合ったテキストを選んでいないという事に尽きると思います。
自分自身の目で確かめてしっかり選択したものだと、自分がやりやすいテキストだという事がわかっているのですから、やる気が違うはず。それだけ、にしっかり選んだテキストには価値があります。
当サイトをご覧の貴方は「社労士になんとしてでも合格したい」という並々ならぬ意気込みと思いますので、どのようなテキストでもしっかり勉強されると思ってはいますが、どうせなら自分に合ったテキストを選んでもらって、違和感なく勉強をすすめて頂きたいもんです。
各通信講座が用意しているテキストの宣伝文句は、見やすい、カラーなど気持ちのいい言葉が並びますが、しっかり選ばないとお金をドブに捨てるだけかもしれません。今回はちょっと確認するだけで随分違う、テキストを見極めるポイントを解説したいと思います。
自分の好みや学習スタイルに合っているか?をチェック
やはり最優先すべきポイントはこれです。人により様々かもしれませんが、貴方のやる気スイッチを入れるテキストとはなんでしょうか?幾つかポイントを挙げてみますので、是非講座を選ぶ時の参考にして下さい。
下記はあくまで一般論+管理人の主観なので、この機会に是非自身がテキストに求めるモノは何か?を一度棚卸ししてみて下さい。実はすごくマニアックなこだわりが発見出来るかもしれません。けれど、実はそれが一番大切な事だったりします。
テキストの配色にこだわりを持とう
フルカラー、2色刷り、モノクロのパターンに分かれます。今時モノクロのテキストも中々珍しいとは思いますが、コスト削減のためにモノクロテキストを用意している講座も無いわけではありません。
ストイックな方でしたらシンプルにモノクロ(重要部分が太字)でも十分勉強は可能と思いますが、個人的には2色刷り以上のテキストのほうがメリハリが合って読みやすいと感じます。
逆に、蛍光ペン等で自分が大切だと思う箇所をピックアップしながら印象づけて勉強していくほうが好き、という方はモノクロの方が良いかもしれません。この方法は、一通り勉強し終わった時に自分の癖や特徴満載のオリジナルテキストが出来上がる、昔ながらの正攻法の勉強テクニックです。
疲れにくいテキストフォントを選ぶ
長時間眺めていて疲れるフォントと言うものは確かに存在しています。例を乗せていますので、すこし以下を見比べて見て下さい。
明朝体:社会保険労務士に絶対合格するためのテキストを選ぶポイント!
ゴシック体:社会保険労務士に絶対合格するためのテキストを選ぶポイント!
どちらが見やすいでしょうか?管理人はゴシック体が疲れません。明朝体はきれいなんですが、ちょっと刺々しいので長時間眺めていると非常に目が疲れるのです。
テキストの書体は数あれど、大きくは「明朝体」と「ゴシック体」系列とその派生フォントに分類されます。中にはやたらと可愛らしいフォントを使ったものがありますが、逆に見づらくなると考えます。
適切な行間で記載されているか
法律中心なので、法文が小さい文字で延々列挙されているような事もままあります。しかし、詰め詰めではやはり読む気がしませんし目が疲れます。幾つか行間のパターンを用意してみました、実際のテキストとは少し見え方が異なると思いますが、イメージを捉えて下さい。
行間パターン1:第一条 労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。
行間パターン2:第一条 労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。
行間パターン3:第一条 労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。
管理人は行間パターン2程度がちょうど心地よく感じます。そのテキスト内で行間の設定は統一されているので、文書を左上から右下まで斜めに目線を何回か移動させてみて、疲れが来ないようであればそのテキストは及第点です。
テキストの厚み
外出先で勉強することも視野に入れるのであれば、あまり大きすぎるものなどを避けたいところ。B5サイズくらいであれば大きなカバンでなくても入れやすいでしょう。あと、科目ごとに分冊されていれば1冊の重さも知れてますので、持ち運びに便利です。
また、おおよそ400ページ以内でないとやる気が出ません。逆に1冊600ページ以上になるようなテキストは、内容を厳選出来ていない可能性を疑ってしまいます。
図表/イラストによる解説は必須
法律中心の学習であるため、文字での説明以外に図表による体系的な説明や絵・イラストによる視覚的な説明があったほうが読みやすさは上がる、と個人的には感じます。
管理人の場合、法律の条文だけを見ていても正直覚えられる気がしません・・・
人間は物事をイメージと結びつけて覚えた方が効率が良いことがわかっていますので、図・イラスト等を効果的に取り入れているテキストを選ぶと良いでしょう。特に初学者の方はここポイントは重視するべきかと思います。
テキストが毎年行われる法改正に対応しているか?をチェック
社会保険労務士試験は法律の試験と言っても過言ではありません。法律は毎年ちょいちょい変わるので、テキストが法律改正後の内容に合わせた形で改版されているかは非常に重要です。
講座によっては改版が追いついていなくても、法改正後の差分を別資料(差し替え)として提供してくれるものもありますので、講座を選ぶ時に必ずチェックしておきましょう。
法律の条文を一生懸命暗記して試験に臨んだが、実は内容が改定されていて間違った回答をしてしまった、とならないように注意しましょう。
講座オリジナルか?市販教材か?をチェック
講座で使用している教材が、資格学校のオリジナル教材か?市販の教材を流用しているか?という点をチェックします。
オリジナル教材のメリット・デメリット総まとめ
- 資格学校が独自に試験傾向を分析し作成しているので、出題頻度の高い範囲に絞った構成となっている
- 無駄な部分を省いているので、余計な勉強をしなくて済む
- 資格学校がテキストを自前で作成するので、その分のコストがかかり結果的に受講料も高くなる傾向にある
- 予備知識を含めて事細かく徹底的に調べて勉強したい人には、厳選した内容が逆にデメリットになる可能性がある
市販の教材のメリット・デメリット総まとめ
- 万人受けする構成となっているのでクセがないものが多い
- 資格学校が教材を作成するコストを省けるため、受講料が安くなる傾向にある
- 予備知識を含めて事細かく徹底的に調べて勉強したい人向け
- 試験に出る出ない関わらず、試験範囲すべてを網羅しているものが多く、的が絞れないので時間効率があまりよくない
- テキストの欄外の余白部分に備考やポイント的な記載が散見し、本当に大切な部分が把握しづらい
最近では、講座オリジナルのテキスト教材を使用していてもの受講料が比較的リーズナブルな講座も出てきているのも確かですが、あくまでも傾向としては上記の分類です。
また、パックコースなどの場合、カリキュラム初期の基礎講座はオリジナル教材を使い、カリキュラムの中期以降の演習問題については市販のテキストを使うといった、言わばミックス教材でカリキュラムを組んでいるところもあります。
このあたりについては、資格学校の公式サイト内の講座解説ページや講座パンフレット内に記載されていることが多いので、必ずチェックしておきましょう。
テキストの実物やサンプルをチェックしておくべきです
今回解説したポイントについては、大体が資格学校の公式サイトや講座パンフレットで情報収集することが出来ますが、テキストの実際の見た目の部分などについては、正直なところ実物を見てみないことにはなかなか判断がつかないと思います。
最近は講座パンフレットを資料請求すると、サンプルテキストを一緒に送ってくれるところや、公式サイトで使用テキストを数ページ分見れるようにしてくれていたりと、以前に比べると事前に確認することが出来る環境が整っているところも格段に増えてきていますので、検討の幅が広がります。
事前に確認出来るものは現物を手に取って、今回お話したポイントを思い出しながら一通りチェックをするようにしましょう。
ちなみに以下の資格学校では事前にテキストを確認することが出来ますので、受講を検討されてる講座がぜひチェックしてみてください。
資格学校名 | サンプルの確認 |
フォーサイト | 無料の資料請求でテキスト、講義DVDのサンプルがもらえます |
クレアール | 公式サイト上でサンプルテキストの確認が出来ます |
ユーキャン | 公式サイトでテキストのサンプルが見れます |
資格の学校TAC(タック) | サンプルはないが、公式サイト内でかなり詳しく解説しているページあり |
LA(エルエー) |
市販教材を使用: うかる! 社労士 合格テキスト(日本経済新聞出版社) |